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小鳥ガーデンについて

私の何が悪かったんだろう…

2014年7月。
50歳の誕生日を迎えて一か月後、私は子宮体がんの告知を受けました。
9月に子宮と卵巣を全摘出。
その月の下旬から化学療法を始めました。
7月に告知を受けた時に私の心に浮かんだ思いは
 
「今までの私の生活で何が悪かったのだろう」
この思いは、2年たった今でも、
私を苦しめる時があります。
「私の何が悪かったのだろう」
その想いは
今でも私の心の中に宿り
あらゆる不安を煽り
私を前に進めることを
遮るのです。
答えのない問いを
今日も私は自分に問い続けます。
「私の何が悪かったの?」
手術前後の何とも言えないあの不安感。
化学治療中の、体験したことのないあの痛みや痺れ。
今なお、私の足指先や踵は痺れたままで、今後どうなるのかわかりません。
 
お医者様は、
「みんなそうなんですよ」
 
「いつ治るかは人それぞれだからね」
 
私に限っては
痛み止めの薬も、全く効きませんでした。
何度聞いても
何度痛みを訴えても
いつも同じ答えなので
もう、お医者様に聞くのはやめました。

 
完治することを諦めているわけではありません。
私の今の状態が普通のことなのか?

私だけがこんなことを思っているのではないのか?
 
痛いとか
辛いとか
病人の我儘だよねって、みんな思うのではないか?
こんなことを口にしてよいのか?
被害者面して「病人だ」と言ってほしくない、と他人は思うのではないか?
病気になる前の私に戻りたい
 
どんなに考えても答えは出てこず
考えることもやめて
限られた友人とだけ会い
家に閉じこもることが多くなっていきました。
同じような体験をしている人が
どこにいるのか、
同じ病気をしても同じ痛みや辛さがあるのかどうかもわかりませんでした。
それでも、月日とともに
私の身体と心の苦痛は少しずつ良くなってきたと、2年がたとうとする今、やっと思えるようになりました。
あの頃の辛く痛く暗く長いトンネルを歩くような時期は、少しずつ明るい方向へ向かっているような気がしています。
 
少しずつ以前のアロマの活動も復活させ始めたつい最近、ある病院の緩和ケアサロンにお声をかけていただき、アロマの講師を務めさせていただきました。
その時に気づいたこと。
 
私たちは
「辛かったことを共有したいんだ」
ということ。
そして
その想いを言葉にして話したかったんだということを。
私自身、
皆様の前で
自分ががんの治療を耐え抜いたことや、
その時の辛さや思いを話す時、
涙が出て、声が喉の奥に詰まったようで、
言葉になりませんでした。
 
ただ、
それでも
皆様の前で話すことで、
喉の奥に詰まった「黒く重い塊」が
少しずつ溶けていくように感じました。
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